Fontana's 100 CDs&Vinyls

100枚のCDと100枚のレコードで再構成する自分史的なMusic Box。サブスクの時代にあえて現物音源で楽しみたい。

お気に召すまま:ペドロ & カプリシャス

「別れの朝」「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」1970年代にスマッシュ・ヒットを連発したラテン系グループ「ペドロ & カプリシャス」。”カプリシャス”とはカプリチョーザ・ピザでおなじみの”気まぐれ”の意。

手元にあるのは1974年リリース「お気に召すまま」というベスト盤2枚組LP、オリジナル曲は1枚目・3枚目のA面のみでB面は洋楽カバー。ヴォーカルはすべて高橋真梨子

このグループ、初代ヴォーカルが前野曜子、二代目が高橋真梨子・・その後も続くのだが私の記憶の中ではこの二人。「別れの朝」が大ヒットしたとき前野曜子の日本人離れした風貌・身長、新人離れしたヴォーカルに驚いた。1971年の出来事らしい(私、中二)。

このヒットでグループとして地位を固め、次のヴォーカル高橋真梨子のスター性でさらに飛躍していくことになる。一方で、前野曜子は数年で脱退しアルコール依存などもあって40歳で亡くなっているようだ。生きていたら75歳か・・・歌の中にも人生が。

高橋真梨子は2023年にデビュー50周年(1973-2023)アルバム「高橋開店50周年」を出しているが、遠慮もあるのか「別れの朝」は入っていない。高橋真梨子も今年75歳、団塊世代後期高齢者になっていく日々。