さよならだけは言わないで：五輪真弓

1/f　ゆらぎを感じたい

このベストアルバムは1978年リリース。1951年生まれで現在72歳。初めから完成されたうまさで和製キャロル・キングなんて呼ばれていたような。とにかくどの曲も無理なくうまい。聴いていてリラックスする。

自然な歌い方で、ビブラートのようなテクニックではなく、ロングトーンの音の波に自然のつぶだちがあり、それがやすらぎ感につながる。「これが　1/f　ゆらぎ！？」と勝手に思っていたがどうなんだろう（他には山本潤子さん）。テクニックを自然と思わせる技術かもしれない。

中森明菜や大橋純子といったDIVAと呼ばれる女性シンガーの歌からはパッション・感情の起伏がダイレクトに伝わってくるが、それとはちがって地声そのものの周波数にゆらぎを持つ人は確かにいる。俳優では森本レオや毎熊克哉のナレーションもそうかな。https://www.audio-technica.co.jp/always-listening/articles/one-over-f-fluctuation/